うみべの森を育てる会(林床管理検討会)
せんなん里海公園 アカテガニ放仔観察報告
せんなん里海公園「うみべの森」にもたくさんのカニが暮らしています。
森で暮らしているアカテガニたちがどのように海に降り、また森へ戻っていくのか、
うみべの森を育てる会(検討会)のボランティアメンバーで観察をおこないました。
日程 8月2日(木)中潮 満潮 18:54 日没 19:00
(雨天の時 8月6日大潮 満潮20:50 日没 18:54)
集合 田山川河口 18:00
持ち物 長靴、懐中電灯、虫対策
報告
母カニはお腹いっぱいの卵を抱え、
真夏の大潮の晩、満潮時刻に森から海へ降り、
水の中に入り、懸命にお腹をふるわせてお産をするということで、
その様子を 観察するため日没前に 田山川の河口に 集合しました。
PM.6:00 田山川河口付近の草むらに数匹確認。護岸にアカテガニは確認できず。
PM.6:30 うみべの森・かに水路へ移動。
たくさんのアカテガニ、ベンケイガニ、クロベンケイ、卵を抱えた親ガニも確認。
水路で産卵している様子はなかった。
PM.7:00 日没 再び田山川河口へ移動、
途中排水管にいるカニを見つけたが 海まで行っている様子はない。
PM.7:30 田山川河口の護岸に多くのカニを確認する。
有山先生と合流し、先生の案内で少し上流の護岸へ移動。
ほとんど90°近い護岸に 産卵の順番待ちをしている カニたちを見つける。
最初は人の気配と ライトに警戒していた カニたちも、
次々と「放仔」をはじめた。
感激のあまり歓声をあげてしまいましたが、カニたちはお産を続けてくれました。
(アカテガニ・ベンケイガニ・クロベンケイガニ)
PM.8:30 2時間半カニたちを追い続け、放仔の観察を無事終えることが出来ました。
検討事項
・今回、放仔の観察できた場所は、少人数の観察場所であった。
大勢の場合、観察場所ついて検討しなければならない。
・放仔観察会を行うためには、注意事項を作成する。
アカテガニの放仔観察を終えて
懸命にお腹をふるわせてお産をする姿は、とても感動でありました。
この光景を見ることができるのも、カニの住む森があるからです。
里海公園「うみべの森」は、「カニ達の楽園」と言えるほど
多くの種類のカニが生息しています。
このカニたちが住みやすい森こそ 私たちが目指す森なのだと思いました。
これからの活動のためにも アカテガニの放仔観察は 取り上げて行きたい内容でした。
<卵を持ったアカテガニ> <川へ放仔に行く> <川に入るクロベンケイガニ>
記録・河原 写真・田中 <放仔の瞬間>
せんなん里海公園 アカテガニ放仔観察
せんなん里海公園「うみべの森」にもたくさんのカニが暮らしています。
森で暮らしているアカテガニたちがどのように海に降り、また森へ戻っていくのか、
うみべの森を育てる会(検討会)のボランティアメンバーで観察をおこないます。
森で暮らすアカテガニも 一生に1回は海の中で暮らさなければなりません。
それは、誕生の瞬間からしばらくの間。
したがって、親のカニはお腹いっぱいに卵を抱え、
真夏の大潮の晩、満潮時刻に森から海へ降りてきます。
母カニは水の中に入り、懸命にお腹をふるわせてお産をします。
これが「放仔」です。
親のお腹から海へ放たれた瞬間、卵は孵化してゾエアと呼ばれる 幼生に変身します。 小網代カニパトネット2000より
日程 8月2日(木)中潮 満潮 18:54 日没 19:00
(雨天の時 8月6日大潮 満潮20:50 日没 18:54)
集合 田山川河口 18:00
持ち物 長靴、懐中電灯、虫対策
*20:00頃には解散します。