箱作小学校4年学習サポート 「田山川の水生生物観察」
うみべの森を育てる会
箱作小学校4年学習サポート「田山川の水生生物観察」
(12:10~15:40) …田山川流域
うみべの森を育てる会参加会員 14名
[飯島 飯塚 酒井 柴田 杉本 鈴木 立石 傳 中川 細井 前田 松本 三宅 盛]
箱作小学校4年生 47名 先生4名
中流(国道26号線山側:元つり師奥)と
河口(せんなん里海公園内あゆみ橋下)の2箇所に分かれて観察する
昨年までは下流(遊来の滝)でも観察したが
大きな岩石が落ちていたり 下りる道の整備が不完全だったり
生き物が極端に少なくなっていることもあって今年からは ここを中止した
うみべの森を育てる会会員も2箇所に手分けしてサポートする
2箇所になったのでサポートの人員が増えたことは
学校側もうみ森側も両方にとってプラスである
事前に中川さんが立ち入る場所のイバラや草刈りも済ませてくれていた
サポート前の準備に両方のリーダーが必要な用具を
花の広場の倉庫へ取りに集まって来ていた
1.田山川中流(28号線より山側・元つり師奥)…(12:10~15:00)
…児童 24名 先生 2名
…うみ森 6名[飯島 中川 杉本 細井 傳 前田]
(水量が多く堰の近くは昨年と地形も変わり
岸になっていた土も流出してなくなっており その近辺は深くなっている
水深を少しでも浅くするため堰の水門をバールで少し広げて
水の排出を多くし10cmくらいは低くした)
13:10 児童到着
(水に入っても良い靴に履き替え)
飯島リーダーの挨拶と注意事項
今日の水温23.5度
堰の近くは水量が多くて少し深いので
堰を越えて向かい側の護岸の上を通って奥へ行き
やや浅瀬のある一部分だけで観察させることにした
水温は高いようだが実際の山すその水は冷たいらしく
「冷たい!」と云いながら最初の内はなかなか水に入れずにいた
あとは生物捕獲に熱中して水の冷たさも忘れている
水温が低いだけに生き物の捕獲はやや困難のようであった
しかしアカハラヤモリを3匹捕獲できたのは初めてである
魚はカワムツだけでスジエビ ヌマエビ カエル カワニナ
カワゲラ イシマキガイ 他にはトンボのヤゴが多かった
カワトンボ オニヤンマ コオニヤンマ モンカゲロウ等を捕獲できた
2.田山川河口(せんなん里海公園内あゆみ橋下)…(12:10~14:50)
…児童 23名 先生 2名
…うみ森 7名[柴田 三宅 酒井 盛 鈴木 松本 飯塚]
水温 22℃
潮の引いた干潟で多種類のカニやエビ 小魚等を捕獲した
トンネルの近くまで水の中をジャブジャブと行っている
今年は海への出口のトンネル近辺に子ども達は多く集まっている
特に元気な女の子が多く生き物よりも水にぬれることに
大きな喜びを感じているのでは…?
パンツからシャツまでぬらした児童もいた
大きな網で熱心に生き物採集に頑張っている児童も多い
サポーターでガサが得意な会員も何人かいて
大きな魚や大きなモズクカニも捕獲していた
カワアナゴ スズキの稚魚 ボラの稚魚 カワフグ
アベハゼ ミミズハゼ クロヨシノボリ 等々
小魚では特にチチブが多かったようである
イシマキガイ モクズガニ サワガニ 等々
今年は割合に熱心に話を聞いていたようだし
質問も多く魚専門家がカニの質問を受けて
困っている姿もあった
採集した生物は説明後 全部川に逃がした
最後に全員でゴミ拾いをして
自然を汚さない環境教育も実践していた
急な石垣の登り下りには うみ森でロープを張って手助けしていた
「今年は全員が牛乳パックや網を持参し
生き物を捕獲しても直ぐに容器に入れていた
川の汚れや 川底のヘドロ等には あまり厭わず
冷たい水の中でも水遊びを喜んでいた
小さなカニの子どもに愛着を持ち
何かと質問している姿もいいものである
今年は特に回答者が困るような質問も多く
好奇心の強い子と遊び半分の子と
二極に分かれていたような気がする
しかし 生き物の種類や数が年々減少し
小型化しているのは
やはり気になる現象ではある」